こんにちは。男性の育児休業を推進しているブロウです。
今回は、第3子の誕生に合わせて初めて育休を取得した経験をもとに、育休3カ月を過ごした感想をまとめてみました。
育休取得を検討している方の参考になればと思います。
結論
3ヶ月の育休を経験した感想は、「赤ちゃんがいる生活に慣れ、自分のやりたいこともできるようになり、充実した日々を過ごせた」です。
1ヶ月目の慌ただしい生活も落ち着き、余裕が生まれてきました。
余裕が生まれたことで、自由に過ごせる時間ができたため、夫婦共に新しいことにチャレンジしたり、余暇を楽しんだりと充実した日々を送れています。
それは、時間に追われないとても穏やかな日々で、老後やFIRE(経済的自立と早期退職)はきっとこんな感じなんだろうなと思いながら過ごしています。
また、この3ヶ月、家族といる時間が増えたことで家族の尊さを改めて感じ、今後の働き方を考え直す良い期間となりました。
以前の記事で、育休1ヶ月取得時の感想を述べており、そこでは「1ヶ月では物足りない」と述べさせていただきました。3ヶ月では、「長期間取得が難しいなら、3ヶ月のこのタイミングでの復帰もあり」と思いました。理由は以下の通りです。
①一番大変な産後1ヶ月は過ぎた
②家事育児スキルがある程度身につき、育休復帰後も家事育児に参画できる
③育児以外も楽しむ時間があった
特に③ですが、育休中に余裕があれば育児とは別に、普段仕事をしているとできなかったことをやってみたいと期待してしまいますよね。
3ヶ月ではこれらの時間も多少ありましたので、おすすめです。
取得を検討されている方は、最低1ヶ月、できれば3ヶ月以上の取得を目指していただきたいと思います。
それでは、どんな点が良かったのか、悪かったのかを詳しく説明したいと思います。
良かった点
①子供達の成長を感じる機会が増えた
子供達と接する時間が増えたことで、子供達の話を聞く時間も増え、日々の成長を感じる機会が増えました。
赤ちゃんは当然なのですが、小一の長男、3歳の次男についても成長を感じています。
赤ちゃんは生後3ヶ月になり、笑顔をよく見せてくれるようになりました。
動きが活発になって「いつ寝返りするかな」と初寝返りに立ち会えることを期待しながら、日々の成長を見守っています。
小一の長男は、普段なら聞き漏らしてしまいそうな話を聞くことができています。
学校で怒られた話や喧嘩をした話、ボランティアスタッフの女子大生に恋をした話など、親の預かり知らない話をたくさん聞くことで、長男が人生を歩み始めているんだなと実感できました。
3歳の次男はお手伝い、お絵描き、工作などやりたいことが増え、「やりたい!」と言っていろいろチャレンジするものの上手くできずに癇癪を起こす日々。
こちらもイライラしてしまうこともあるのですが、根気強く側でフォローして、上手くできた時に見せる満面の笑顔を見ると、イライラも吹っ飛びます。
こういったことに付き合える時間が増えたことも、育休を取って本当に良かったなと思えることです。
仕事をしている時は、日々の生活で忙しく、日々の子供達の発言も適当にあしらってたように思います。
休日に子供と遊んでいても、自分の自由時間が取れないことにストレスを感じてしまい、早く終わらせたいなと思ってしまうこともありました。
しかし、育休中は余裕があるので、ストレスを感じることなく子供達と遊ぶことができ、これまでの育児生活の中でも一番子供達に向き合うことができているのではないかと思います。
赤ちゃんだけでなく、上の子供達との日々の生活も充実したものになっています。
②旅行に行くことができた
先日、両親を連れて家族旅行に行くことができました。
育休中での旅行の強みは何といっても平日の旅行ですよね。
業務の都合をつけたり、週末を含んで予定を合わせたりすることもせず、自由気ままにスケジュール調整が可能です。両親もすでに引退しており、日程調整はスムーズに決めることができました。
テーマパークに行ったのですが、平日ということで施設も空いており、とても楽しかったです。
また、仕事をしている時は、旅行前後の準備が大変だったり、旅行中にふと仕事のことが頭をよぎったり、旅行後の出勤が億劫だという気持ちが出たりすることもあったのですが、育休中なのでそういった気持ちが出ることもなく、心の底から旅行を楽しむことができました。
100%旅行に集中できたのは初めてかもしれません。皆様もぜひ旅行に出掛けてみてください。
③新しく習い事を始めることができた
別記事の「男性育休〜1ヶ月目の感想〜」で、「育休中に育児以外のことをすることについて、何だか罪悪感がある」という記事を書きました。
この気持ちは完全に払拭されていませんが、復帰後に習い事をする時間の捻出が難しいことは明白ですし、平日に自由に時間を作ることができる(妻にお願いすれば)という機会は滅多にないので、習い事を始めることにしました。
ヨガ教室に通い始めたのですが、おかげで心身が整った気がしますし、とても充実した時間になっています。何かを始めるということは本当に大切だなと改めて感じました。
ただ、ヨガは女性人口が圧倒的に多いフィットネスで、ただでさえ男性が珍しいのに加え、平日の午前中からヨガ教室に参加しているということでどんな風に思われているかが心配です(笑)
(教室のメンバー15人中で男性は私だけで、年齢も私が一番若い)
ちなみに、妻も洋裁教室に通い始めました。
洋裁教室の日は9時〜20時までワンオペになるので、私としては恐怖の日ではあるのですが、過去数回は特に問題なく面倒を見ることができています。
また、妻はペーパードライバーだったのですが、そこから脱却すべく自動車教習所の初心者講習に通ったり、保育園の送り迎えや近所のショッピングに車で行って練習しています。
妻はまだまだ一人での運転には不安があり、私が助手席にいることで練習することができていると言ってくれていますが、初心者の恐怖運転に日々付き合わされるこちらとしては非常にストレスです。
ただ、そのかいもあって、運転も上手くなってきましたし、平日の空いている施設でのショッピングデート(赤ちゃん付きですが)も楽しむことができましたので、よかったと思います。
このように夫婦ダブル育休というのは、育児に余裕が生まれ、お互いが充実した日々を過ごせます。
子供の手のかかり具合にもよると思いますが、もし育児に余裕が出てきたのであればこういった習い事や新しいことにチャレンジしてみるのもよいのではないでしょうか。
お互いが充実した日々を過ごすことで、育児のストレスも減り、より価値のある日々になると思います。
悪かった点
①お金の減りが予想以上に早い
育児休業に入る前に準備しておかなければならないこととして、「無収入期間(2〜3ヶ月)の生活費を貯めておくこと」があります。
育児休業給付金が支払われるまでには2〜3ヶ月かかり、その間は無収入になるため、貯金をしっかりしておく必要があるからです。
実際、私も8月末から育児休業に入っていますが、11月22日現在でも給付金は頂けておりません。
給付金が遅いことは知っていたので想定通りだったのですが、想定外の敵が待ち構えていました。
それは税金です。
育児休業を取得したことで、これまで会社経由で支払っていた住民税を普通徴収として支払うことになり、半期を夫婦2人分で30万円ほどの支払いが必要となりました。
四半期ごとでの支払いでもよかったですが、面倒なので一括で払ったものの、想定外の出費に驚きました。
また、満額いただけるはずと期待していた出勤最終月の給料についても、会社から支払う分の税金を先に天引きされた結果、最終月の給与が4万円というなかなか笑えない金額になっていました。
育休を取得するタイミングや期間にもよるかもしれませんが、3ヶ月の取得を予定しているのであれば、3ヶ月分よりも多くの生活費を準備しておくべきだなと思いました。
②運動不足により腰を負傷
家での生活が中心で、慢性的な運動不足が続き、先日軽いギックリ腰になってしまいました。
ヨガで多少は身体がメンテナンスされているようには思うものの、それだけでは足りないみたいです。
腰が治ってからは、運動量を増やすようにしたいと思います。
③アニメ、映画、ドラマなどを見る時間が増えた
育休取得して2ヶ月くらいは、復帰後に備えて空いている時間を読書や英語などの勉強に充てていました。
ところが、2ヶ月の頃に高熱で1週間ほど寝込んでしまうことがあり、その間は何もすることができなかったので、起きている時間はひたすらアニメ、ドラマを見ていました。
その時のダラダラ癖が抜けず、現在もなお、アニメ、ドラマを見続ける日々を送っています。
職場復帰時のブランクを恐れ、日々勉強していたのですが、緊張の糸が切れてしまったようです。
一度切れてしまった糸を戻すことはなかなか難しく、以前のように勉強に集中することができません。
普段はアニメや映画を観る時間が取れずにいたので、こういった時間を取れるようになったことはありがたく、楽しい時間ではあるものの、育休に入る前の基準ではやはり時間がもったいないと感じてしまいます。
育休中だからと割り切ってこれらを楽しむか、復帰後に備えて別のことに時間を割くか、今後の自分の行動に注目していきます。
ママの感想
ママの感想も聞いてみました。
・一人で育休を取得していた時よりもとても楽で、育児を楽しむ余裕がある
(3人目ということもあるが)
・育児以外の時間も充実している(趣味、運転練習など)
・収入以外にデメリットはない
・パパが子供に対して小言が多い(姑のよう)
「収入以外にデメリットはない」という言葉は嬉しかったですね。自分も家事育児に十分貢献できており、夫婦間の仲も悪くないという証だと思うので。
「子供に対して小言が多い」というのは反省すべき点です。子供と接する時間が増えたことで、小さなことにも気づくようになり、長男に対し「宿題やったのか?」とか「明日の準備はできたか?」とか「○○がまだできていない!」など小言が非常に増えていました。
言われるまで気づかなかったのですが、このように目くじらを立てるようなことはすべきではなかったなと反省しています。ある程度自身に任せてみたり、注意の仕方を変えたり、仕組みを工夫したりとしてみたいと思います。
このように、定期的にママに感想を聞いてみるのは重要だと思います。
育休中は夫婦が良好な関係で居続けることは必須です。いない方がマシとか思われてたら最悪ですからね(笑)
そのためにも、夫婦間で不満が爆発する前に、お互いの不満を解消する機会はあった方がよいと思います。特に男性は、自分が家事育児をやっているつもりでも、ママからすれば全然できていないと思われる部分も多くあります。
育休に入られたパパは、ママに「自分の行動で足りていない部分があるか」を定期的に確認してみてください。パパがアップデートしていくことで夫婦間がどんどん良い関係になっていくと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、第3子出産と同時に初めて育休を取った1ヶ月目の感想ということで私の体験談を書かせていただきました。3人目での初めての育休経験ということで、同じ境遇の方は少ないとは思いますが、育休取得を予定されている方の参考になればと思います。
取得3ヶ月では、余裕があれば育児以外のことも楽しめるということを中心にお話しさせていただきました。しかし、これはあくまで私のケースであり、必ず育児以外を楽しめる余裕があるとは言い切れません。
初めての赤ちゃんだったり、ママが産後うつに悩まされていたり、赤ちゃんの夜泣きがひどかったりすると、育児以外を楽しめる余裕なんて無いでしょう。
「育休になったら育児以外の楽しみもできる」と期待せず、「余裕があったら楽しめるかも」くらいの気持ちで育休に臨みましょう。
また、育児以外を楽しむ余裕が無かったとしても残念に思うことはありません。
もしパパが育休を取らなかったら、その負担は全てママにいっていました。それが分かっていれば、育児以外を楽しむことよりも重要な役割を果たすことができたと納得できるのではないでしょうか。
家族と一緒に過ごす時間が増えることにデメリットは無いと思いますので、皆さん積極的に育休を取得してくださればと思います。
今後、数ヶ月おきに育休取得体験を報告していきたいと思いますので、また楽しみにしておいてください。
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