こんにちは。ブロウです。
新型コロナのせいで、立ち会い出産や出産後の面談が厳しく制限されているという話をよく聞きます。私の周りにも、立ち会い出産をしたかったけど病院から禁止されていたために、仕方なく諦めたという方も数名います。
この記事を読んでくださっている方で、立ち会い出産を希望されている方がいらっしゃるなら「助産所での出産」という選択を検討されてみてはいかがでしょうか。
私が第3子の出産でお世話になる助産所では、現時点(2022年2月)で立ち会い出産はできますし、希望すれば家族全員での立ち会い出産も可能です。
今回はそんな助産所での出産についてお話しさせていただきます。
助産所での出産の魅力
助産所での出産はアットホームな環境でリラックスしながら出産ができるというのがとても魅力的です。
第2子の時も助産所(院内助産院)で出産したのですが、とてもよい雰囲気で出産することができました。(もちろん妻は大変でしたが、リラックスしながら出産することができたと言っています)
こちらの写真は第2子出産時の一幕。陣痛の痛みに耐えている妻の横で平然とパンを食べる長男。その様子に爆笑する助産師さん。
なんだこのカオス状態(笑)
苦しんでいるママを見て、恐竜のフィギュアを布団脇に備える長男の優しさにも笑えました。
この写真からもアットホーム感が伝わったのではないかと思います。
また、「畳の部屋?布団の上で出産するの!?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
助産所での出産というのは、医療行為に頼らず、自力で産む出産スタイルなんです。
助産所、助産師さんについて
助産所は、助産師さんが管理する9床以下の施設のことです。
病院での出産と助産所での出産の大きな違いは、お医者さんではなく、助産師さんに分娩介助してもらって出産するということになります。
言い換えると、助産師さんはお医者さんがいないので医療行為が一切できません。陣痛促進剤の投与や帝王切開、吸引分娩といったものに頼らず、お母さんの力のみで出産するということになります。
このあたりは不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
でもご安心ください、医療行為ができない分は助産師さんが徹底的にサポートしてくれます。お母さんの産む力、赤ちゃんの産まれる力を最大限にして出産の手助けをするのが助産師さんのお仕事になります。
また、本当に危険になった場合は、嘱託医師および連携医療機関にすぐ連絡・搬送する手筈になっていますのでこのあたりも安心です。
助産所での出産のメリット
私の実体験に基づくメリットは以下の通りです。
メリット① 出産前から家族全員で出産に関われる
希望すれば出産前の妊婦健診からも立ち会いが可能で、家族全員でも立ち会いできます。前回初めて子供達と一緒に健診を受けましたが、超音波映像でお腹の中の赤ちゃんの様子を見たり、心音を聞いたりしたことで、「本当にお腹の中に赤ちゃんがいるんだ」ということを認識してくれたと思います(子供達はすぐに飽きてましたがw)
このように妊婦健診を一緒に受けることで、家族全員で赤ちゃんを迎える気持ちを育めています。子供達の会話にもお腹の赤ちゃんの話題が増えました。
メリット② 助産師さんが丁寧に診察してくれる
助産所によるかもしれませんが、この度お世話になる助産所では助産師さんがとても丁寧に検診をしてくれています(前回は1時間くらい診てくれていました)。病院では一人の健診にそこまで時間をかけられないと思うのでこのあたりも嬉しいことです。
メリット③出産当日の手厚いサポート
出産当日は、陣痛から出産までずっと側でサポートしてくれます。
病院の場合は処置が終われば、しばじば1人で放置されて過ごすこともありますが、助産所では助産師さんがずっと付き添ってくれますので、とても心強いです。
第2子出産時、助産師さんが付き添ってくれることに安心しすぎて、買い物(出産の長丁場に備えて、長男と食料を買いに行ってました)が長くなり、電話で呼び戻されたことを反省しています(笑)
メリット④アットホームな雰囲気で出産できる
文頭でもお話ししましたが、すごいアットホーム感です(笑)妻も「陣痛で苦しんでいる最中でも笑いがあると気持ちがほぐれるし、頑張れる」と話していました。
赤ちゃんが無事産まれてからもアットホーム感は続きます。
私は臍の緒を切らせてもらいました。痛みはないとはいえ、妻と赤ちゃんが繋がっている内蔵みたいなものを切るというのはだいぶ抵抗がありましたね。貴重な体験をさせていただきました。長男もその様子を興味津々で見ていました。
また、出産30分後にはこんなシーンも。
ちゃんと抱っこできるのかなと心配しながら長男に赤ちゃんを預けたのを覚えています。意外と上手抱っこしてました。
助産所での出産のデメリット
続いて、デメリットです。
デメリット①お医者さんがおらず、万が一の場合に不安
前述のように、出産時に危険な状態になった場合は連携している病院に搬送されますが、そばにお医者さんがいないことで、不安に感じる方もいらっしゃると思います。どんなに健康な妊婦さんであってもお産のリスクはゼロではありません。ご自身の考えで出産リスクなどを考慮して選択してください。
また、病院内に助産院がある院内助産院という施設もあり、そこではお医者さんも常駐しておりますのでそういった病院を選択するのもよいと思います。(第2子は院内助産院での出産でした)
デメリット②誰もが助産所で出産できるわけではない
お医者さんがいないということもあり、助産所で出産できる人は正常な妊婦に限られています。具体的には下記に該当する方は助産所での出産ができません。
- 母親自身に合併症などがない
- 妊娠中の経過に大きな異常がない
- 骨盤位(逆子)や多胎(双子や三つ子など)でないこと
- 帝王切開の経験がないこと
- 胎盤の位置に問題がないこと
- 37週から41週前半までの期間での出産であること
また、以下のような方は相談の上、受け入れ可能な助産所もあるようです。
- 不妊治療による妊娠の場合
- 35歳以上の高齢出産で初産の場合など
デメリット③直前まで助産所で出産できるかわからない
②の条件をクリアし、例え出産直前まで順調だったとしても、何が起こるか分からないのが出産。直前の母子の体調次第では、病院での出産となるケースもあります。
私の場合も長男の出産時にそのようなことがありました。長男の心拍が弱まってきているということで、出産を促すために陣痛促進剤を投与する必要があるとの判断になり、直前で病院での出産に変更となりました。
ですので、あまり期待しすぎるのもよくないかもしれません。
まとめ
立ち会い出産については、夫婦によって望む望まないがあるとは思いますが、「望んでいるのに諦めるしかなかった」というのはもったいないです。もし諦めたくないというのであれば、助産所での出産を検討してみてはいかがでしょうか。
誰しもが助産所で出産できるわけではありませんし、直前まで出産できるかはわかりませんが、立ち会い出産ができる可能性は十分あります。そして、助産所での立ち会い出産は、本当に良い経験でした。
これまで助産所での出産の割合は1%程度しかなかったようで、マイナーな出産形態ではあったのですが、コロナ禍の中で希望者が増えているようです。
今回の記事が皆様のお役に立てれば嬉しいです。
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